大路 恵美さんと対談させて頂きました。
技術とコミュニケーションを大事に! 生まれ変わっても造園業を志す職人
大路 本日は甲府市にある造園会社「福 樹園」の福田代表にお話をうかがいます。 まずは、ここに至るまでの歩みからお聞 かせください。
福田 私は、子どもの頃からものづくり が大好きでした。それで、高校は造園科 に進学し、卒業後は神奈川県川崎市の造 園会社に就職したんです。そこは全国か ら若者が集まる有名な会社で、私も将来 の独立を目指して汗を流すことにしまし た。バブルの時代だった当時は、早朝か ら深夜まで仕事に明け暮れましてね。自 分の人生を切り開くための修業だったの で、「きつい」と思ったことはあったも のの、「つらい」と感じたことはありま せんでした。そして、6 年後には栃木県 の会社に転職し、その 5 年後に栃木県で 独立したんです。
大路 満を持して独立されたわけです ね。事業は当初から順調でしたか? 福田 最初のうちは、仕事の探し方もわ からず年収が半分になってしまいました (笑)。でも、あるお寺の住職が私を気に 入って大きな仕事を任せてくださったん ですよ。それからは、同じ宗派のお寺へ 紹介してくださるようになり、次々と業 務を拡大できましてね。2000 年、30 歳 になった私は、生まれ故郷の甲府市に戻 りました。
大路 人の縁に支えられてきたわけで すね。長年のキャリアから豊富な知識 や経験を持っていらっしゃる代表が、職 人として大切にしておられることは何で すか?
福田 やはり技術でしょうか。優れた営 業を行うためには話術も大事ですし、工 期などお客様との約束を守るのは人とし て当たり前のことです。ですが職人であ る以上、最後にものを言うのはやっぱり 技術だと思います。 さらに言えば、私はお客様との信頼関 係を何よりも重視しているんですよ。造 園の場合、住まいを守る奥様とお付き合 いするケースが多いんです。どのような お庭をご希望なのか丁寧にお聞きするな ど、女性とのコミュニケーションには特 に気を配っています。
大路 ベテランの域に達しながらも、変 わらず造園のお仕事に夢中でいらっしゃ る様子が伝わってきます。
福田 はい、その気持ちは子どもの頃か ら変わりません。お客様のご要望をお聞 きして図面をつくり、現場の雰囲気に合 わせて、自分なりの感性を生かして仕上 げていく造園業は、本当に楽しいんです。 なんせ私は、生まれ変わってもこの仕事 をしたいと思っていますから。
大路 まさに天職と言えますね。
福田 それだけ造園が魅力がたくさん詰 まった職業だということです。そんな私 は、私のように好きな仕事で生きていけ る楽しさを若い人に伝えていきたいと 思っています。当社には若い職人が一人 在籍していますので、今後はますます育 成に力を注ぐつもりです。
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